ただ、あなたの為だけに生きて逝けたら

ただ、其の笑顔を照らして生きて逝けたら


其れだけが

何にも代え難い唯一の、願い





This Time 〜願い〜




全て、此の胸に渦巻く感情は
押し殺し、隠し耐えて生きるものと

誓った筈だったのに

あなたを思う此の気持ちを
“愛しい”というのだと
教えたのは他でもない、あなた自身


佐助にとって幸村は

護るべき至上の主である以前に

最愛の人

だから





其の強かでしなやかな笑顔の裏に
無数の傷を負い、其れでも優しく笑うひと

傍に居る、共に在る、其れがお前という存在

お前を慈しむこの気持ちを
“愛しい”というのだと
まるで羽を休めるように帰ってくる其の横顔に想う


幸村にとって佐助は

常に共に在り続ける影であるというより寧ろ

心の底から愛する人

だから



重ね合った指の隙間、零れ落ちる温もりに
二人これからも共に紡いでゆく夢を描く



嗚呼、思えば
これまでの長い長い惑い道は、きっと君へと続く迷路であって
今互いに認めた此の感情は、けれど其の全てを埋め尽くし癒していく。


「愛してるよ。」

囁けば、

「愛してる。」

同じ言葉で答える、其の声が愛しい。

耳元で呟かれた短い一言が愛しい。






「幸村様。」

改まった、其の声に胸が震える。

「俺は、此の木っ端程の命の、何もかもをあなたに捧げます。」
あなたを護る為ならば、此の躰を盾とし、此の両腕を刃として。

唯、護りたいのはあなたの笑顔だから。


「・・・駄目だ。」

少し、怒ったような声にさえ心が震える。

「佐助、傍を離れるな。其の命を軽々しく盾にすることは、まかり許さぬ。」
共に生きてくれ、そして笑っていてくれ、ずっとずっと直ぐ傍で。

お前が居なくては、意味が無いのだから。


重ね合う想いに、愛されるということの意味を知る。
護りたいと願う想いに、慈しむ心の強さを知る。

言ノ葉に願いを乗せて、言霊に力を与えて

互いが互いを愛する想いが、全てを変えてゆく力にならんことを


町並みが白に染まっても
色鮮やかな華舞う季節になった時も

ただ

二人何時までも、共に









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w-inds.の歌は良いよ。
甘い神がことごとく甲斐に降臨して、ネタ振って居座るのです(笑)
てゆか、ユキサス(サスユキ?)の甘い神は大抵w-inds.で降臨する。

佐助は、改まった場面では「幸村様」っと呼んでると良いなっていう願望。