其の蒼が、胸に沁みる
“果てしないな”、と
か細い腕を精一杯に伸ばして
焦がれるようにお前は呟く
最愛の片割れ
俺の左目
此の空より
清しい風より
お前の眸の蒼だけが
俺の心に沁みる
其の蒼が、魂を癒す
「遠いだろう」、と
低い其の声音で呟く
私の対の、其の眸を眇めて
最愛の片割れ
私の右目
澄んだ空より
淡い風より
貴方の存在が
私の魂を癒してくれる
まるで、空と海の「あお」
明確な隔てがあるようで
其の実、遠く果てしない所まで同じ互いの色彩
其の眸と、魂とを分かち合って
此の狭間の楽園に在る二人
時の流れぬ狭間の楽土に
蒼と碧の 彩りの最果てに