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知る者など居ない
此処までの道程も
此処からの行く末も
記憶の最初に存在するのは
久遠に晴れた碧い空
爽やかにそよぐ温い風
其れ以前の記憶は無い
目醒めた瞬間の碧、其れが唯一の記憶
以来、俺は此処にいる
風と空の狭間に
だから知らない
俺に左目が無い理由も
此の左目が
梔子色の布で封印されていた理由も
なのに
存在を感じる
俺の片目を持つ“誰か”
ヒトツの魂を分け合っているかの様
知らない筈のお前を感じる
蒼い此の眸の片割れよ
お前は、知っているのか?
誰にも知られぬ俺という「個」を
俺さえ知らない
俺の紡いだ物語を