寄せては返す波のように
スベテの命は帰結する


悔いは、無かった
己が信念のために闘い抜いた
其の、結果なのだから

唯、願わくは
今一度

彼の、哀しき求道女に見えんことを


“・・・逝くのか、もののふよ”

幻聴のような、澄んだ、声

貴女は何時までも変わらない
眩く目を射る純白の衣
頬と刃を塗らす深紅

凍えた青玉に似た
ヒトツしか無い眸


“逝く前に、汝の辿り着きし未来の答えを”

桜色の唇が紡ぐ

答えよう
三度もわたしの前に舞い降りた
貴女の、ために

「未来に、是非など無い」
「其処に至るまで、如何に生きたか、其れが其の者の答えだ」

声に、出せたのか、どうか


求道女
神聖にして邪悪な、終焉の刃よ

我が魂の答えを以て、貴女が救われんことを