【 黒鳥 】 →
何者が呼び始めたのか知らぬ其の名は覇王の御名
光に忌まれし魂を導く黒衣の大賢者
いと清らかなる夜の恩寵・・・其の真実の名

嗚呼、邂逅は彼の島の闘い
『屍』のモノ と 『闇』のモノ とが
血で血を洗い合い滅ぼし合った彼の刹那・・・



「今此処に宣言する!
 →  夜泉島(此の島)こそ 闇人(我ら) の 永劫の楽園(安息の地)だ !!!」

祀り上げられしは黒鳥 → 世に伝い地に伝う影の歴史は其の手に
葬り去られしは屍ノ蛇 → 何れ何れ其の魂は巡る世界の最果てで

世界は其の指に浸食される
歴史は其の闇に改竄される

・・・艶やかに微笑む闇の【 母 】は
捻れ狂う事象の狭間より万物を嘲嗤う


ただ もう一度 → 其の面影を求めた
君の為に強くなった 君と闘いもう一度巡り会うそのために


嗚呼、斯くしてスベテの世界が凍りつく・・・


伸ばされるのは青白い指
闇に沈む地下牢 黒鳥の翼は無惨に折られた
抱き上げ救うのは誰の腕
月に沈む地下牢 黒鳥は翼を残し夜に熔ける
導き手繰る糸は何色の糸
風に沈む叢原灯 黒鳥が翼をもう一度広げる
絡み合い縺れる物語は鍵
空に沈む叢原灯 黒鳥はスベテの宿命を識る


終端の蛇神は刃を奮う・・・

終焉の黒鳥の翼が散る・・・