闇に沈む 嘆きのカタコンベ
すすり泣きの声だけが響く十字架の前に
喪われし
53人の御霊が沈黙している

理由も教えられないまま
理不尽な 命の終焉を迎えさせられた魂の
「何故・・・」という声が滴り落ちて
青紫の蝋燭の炎を儚く揺らす


ただ、祈りあれ


いつの日か
白き再生の時へ導かれんことを

たった一人生き残った少年は祈り歌う

彼の来世の幸せの すべてをかけて
切なる祈りは秘やかに紡がれる