※ご注意
 オリキャラと稲姫のお話です。
 闇人(夜泉島という絶海の孤島に住まう一族)の頭領で、三成と同じ顔した人が出てます。
 オリジナル設定が嫌いな方は、此処で回れ右。





平気な方だけ↓へ・・・・・

あ、歌ネタです、soundo Horizon。
其れが嫌な方も回れ右。





覚悟はいいですか?























其れは

幻想し得る、最悪の・・・【 結末<ユメ> 】


  



【 零闇 −REIN− 】

     





「違う・・・」

低く
稲姫は呻いた。

「あなた・・・三成殿では、ない・・・!!?」
「ああ。そうだとも。」

微笑む目の前の『三成』の黒い眸が、光線に煌めいて朝焼けの紫に咲く。
其の色彩が指し示すのは、唯一人の彼の・・・

「で、でもっっ・・・そんな、戦場に、総大将が、」
「此の程度の小競り合い、いちいち前線に出したくなくてね。半強制的に寝付かせた。」

ああ、けれど稲が出てきては、小競り合いでは済まされないなあ。
他人事のように、笑いを含んだ声で言う
透けるように、いっそ血が通っていないのではと思われるほどに白い頬
弓形に撓る唇にさえ色のない、彼の人の名は・・・

「嘘・・・」

嗚呼、此れは幻想し得た、最悪の事態
そう、此れは幻想し得る、最悪の事実

「嘘ではないよ。左近が居なかった時点で、気が付いてしまうかと思ったのに。」


そう言って笑うのは

彼の 閉ざされた眸の

あ な た ・ ・ ・ ?

「頭領殿・・・・・!!」
「ああ。この顔だったら、稲も騙せると思ったんだ。」

朝焼け色に煌めく眸
閉ざされた素顔の黒鳥

其れが

此の戦場を駈けていた

石 田 三 成 ・ ・ ・ ・ ・ 


「どうして・・・どうして、三成殿に化けて・・・っっ!!?」
「化けたんじゃないよ、稲。これが私の顔なのだから。・・・ね?」

優しい笑顔
けれど、其れは
誰も予想だにしなかった事実で
現状に於いての、最悪の誤算

(なんと・・・いうこと・・・・・!!)

現実が砕けるような音を立て
稲姫の手から、弓が滑り落ちる
まるで、其の手に留められなくなったスベテが堕ちるように


「この戦地は、もらうよ。」

へたり込む稲姫の耳元に
優しく、甘い、黒鳥の言葉が響く






其れは

幻想し得る最悪の事実<ユメ>

鮮やかに朽ち逝く未来の断末魔

堕ちて逝く事象<ユメ>に囁き寄せられた言ノ葉は

残酷な黒鳥<カミ>となれるモノの慈しみ











・・・ここは何時で何処の戦場だ(考えなさい)
一日かけて、とろとろ煮込んだ妄想の産物。
元ネタはSound Horizonの『澪音(レイン)の世界』です。
『幻想し得る最悪のユメ』つーたら、こんなんかなあ、と。
イベントは戦国無双もイッパイで、忠勝のコスプレさんも居て。
見ていたらなんか無性に書きたくなり、ゲームしたくなり・・・あわわ
・・・で、頭領が出張ってれば世話無いなあ。