<嗚呼・・・雁字搦めなのは・・・>

咲き誇る場所を
はばたく空を

奪って閉じこめたのは・・・俺

お前を見つけたのは、他の誰でもない俺なのだから


離す気はない
逃がすつもりも毛頭無い

この両腕という檻の中

永劫其処に横たわり、縋り付いていればいい、と

されど

<嗚呼・・・雁字搦めなのは・・・>


其の眸に魅入られたのも
其の魂に焦がれたのも
零れ落ちる声の一欠片 吐息の欠片さえ

愛しくて愛しくて


<嗚呼、搦め取られたのは俺の方>

<檻とは 奈落とは お前という存在そのもの!!>

だったらお前も堕ちればいいと
俺がお前に狂った様に
お前も俺に狂えばいい、と


<嗚呼・・・雁字搦めなのは・・・>