天空にほどける金の色が
落日の世界を照らし続ける・・・

凍えた蒼穹の花、抱き回る世界
砂時計の砂が零れ堕つる最果て、月の満ち欠けを刻む時計
花開く呪いの言ノ葉が蝕んだ
黒銀の文字盤は錆びて湖に消える

凍てついた記憶を探して・・・・
欠片でもいい、砂の中から掬い上げて・・・

契られた約束は形を成して
永久となり別れを刻んで時間の狭間に消えるけれど

忘れないで
“此処に生きていた” 其の事実を君は、君だけは

其の眼差しが宿す金の色は
追想の世界を照らし続ける・・・

花散らし堕ちる蒼穹、廻る因果律
朽ち果てた砂時計、零れた砂は捻子巻く銀時計に絡め取られて
幻想を紡ぐ呪いの華が蝕んだ言葉が
黒銀の文字盤に癒えない傷を刻む

帰らない君の背を見送った窓に
終焉の月明かりは青白く光るだけ

黙する記憶の狭間に消えた真実
忘れない、君の生きた証、君の存在、僕は、僕だけは決して


微睡みと温もりの眸 灯る金の色は
終焉の幻想を照らし続ける・・・







『月/追/い/の/都/市』に、インスパイアされて綴りました・・・