※真・三國無双4のムービーパロです。
嫌悪感を覚えた方は此処でブラウザバックプリーズ。
失くしてしまえたら
楽に、成れるのに
【 解れ絡みし絆 】
伊達と武田の決戦は、熾烈を極めた。
当然である。
関東より西と南をすべて制圧した武田軍と。
奥州・越州・最北の三国を掌握し、徹底抗戦の姿勢を貫いた伊達。
其の両軍が、川中島・八幡原にて激突したのである。
運命の地は、瞬く間に血と屍の海と化した。
「酷いもんだね、全く。」
ぼやく佐助の足下も、最早土の色が分からぬほどに、紅い。
伊達軍お抱えの忍衆・黒脛巾(くろはばき)組の殲滅を終えたのだ。
今の自分の姿を思いやると、慄然としない気分に見舞われる。
「戦とは言え、さ。アンタもそう思うだろ?」
ねえ、伊達の旦那。
物陰に問いかければ
「ha.バレバレかよ。」
青い陣羽織と自慢の六爪を、深紅の雫で彩った、
政宗の、姿。
「何で、オレたち出逢っちゃったんだろうね。」
幸せになれる筈の無かった二人なのに
「ねえ。何で、惹かれ合っちゃったんだろうね。」
「運命の皮肉ってヤツだろ?もっとも、此処でお前をかっ攫っちまうことも、出来るけれどな?」
伸ばされる、其の力強い腕に
縋り付く事が出来たなら。
「悪いけど、其れは無いよ。だから来ないでくれ。」
低く
吐き出す其の言葉と共に、突きつける手裏剣。
「旦那。やっぱりオレ、武田の影、武田の闇なんだ。アンタと一緒には、行けない。」
「・・・そーかい。」
互いの、顔に
浮かぶ其の、哀しい微苦笑の意味は。
「連れて行け無ェのなら、此処で葬ってやるぜ!!奥州筆頭、此の独眼竜がな!!!」
「やれるもんなら、どうぞ?」
絡んで縺れた想いの糸が
描く其の、運命は。
「いざ、忍び参る。」
「Let`s party,Ya-ha!!!」
交差した筈の絆は、解れて絡まって。
もう二度と、結び直せそうになかった。
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いつだったか、無双やってて思いついたネタ。孫尚香のムービーです。
ほかにも、なんかちまちま書き散らかした気が。
センムソ2でもそういえば、お市のムービーでなんか書こうとしていた気がする。
進歩ゼロです。