・沙・羅 ...

花は舞う 華は歌う
桜が語る・・・

薄紅の陽炎
哀は藍の侭愛に成れずに
孤悲は咲けぬ侭恋に成れずに


清しい煌めきだけ残して消えた、漆黒の君
思い出の中にさえ、其の面影を葬れない ...美しい、人


“ もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに しる人もなし ”


嗚呼、貴女の心に咲き初めた花のような想いは
散り惑う薄紅の吹雪に託して
楚々と ...  はらはらと ...

(人知れず歌わせて 其れが華たるわたしの役目)



月華桜舞 泡沫の邂逅


舞 花 
  祈 華 風

桜幻想の十六夜 秘めたる想いの歌